5月の走行イベントより

先月末『たかつき交通まちづくり研究会』で催行したツアーイベントについて

載せておく。ぐずぐずしている間にすっかり日が経ってしまった。

高槻市域で20キロほどのコースを走った。この会では以前にも市街地を走るイベントを催したことがあったけれども、車道通行(メンバーには車道通行をしたことのない方もいた)や、商店街の「おしチャリ」といったデモンストレーション的なイベントで、いわゆるサイクリングイベントとしてはこれが初めてのはずだ。

 

自転車ツアーのコースづくりはこれまでいくつも担ってきたけれども、道路インフラの整った大都市の中心部とは違って、郊外で実施する今回は勝手が違うことが多くてなかなかに難儀した。

 

みんなで走りたい気持ちのいい道、沿道の雰囲気のいい道、そんな道がどこまでも続いている、という所など都心であれ郊外であれまずないといっていいわけで、そうした道はバラバラに点在しているのは、都心も郊外も大して変わらない。

違うのはそのバラバラの区間をつなげてルートにするとき。

 

たとえば、とある区間と区間をつなぐ道が一方通行だったり、車が多くて
路肩の条件の悪い道だと、できれば別の道をとりたい。都心ならそういう
場合、一つか二つ街区を廻れば巡行できる道があったりすところ、郊外で
はそもそもそうした道がないか、あっても大幅に迂回を余儀なくされたりする。

 

また幹線道路をまたごうとすると、信号のない箇所が多々あって先へ進
めない。交通量がさほどでなければ、注意して横断もしたが、催行者としての責任を思うと冷や汗ものである。また、そもそも信号も横断歩道もないために、仕方なく歩道にあがらざるを得ないという区間もできてしまった。

 

それでも実施してみるといろんなハプニングも起こったりして期待以上に楽しめた。チャイルドカーを披露してくださった親子連れのSさん、展示と「展示方法」について熱く語ってくださった今城塚古代歴史館のM氏、北陸の某コンサル会社のK氏の知遇を得られたのも収穫。

 

少々残念なのは広報が遅れたこともあって、参加のほとんどが常連メンバーになったこと。市民グループのイベントは一般の方をまきこんでなんぼのもの、引き続き開催して活動に触れてもるらう機会にしたいものだ。

 

 

冒頭の画像は「京大農場」にある洋館。

移転が予定されている京都大学大学院農業研究科附属農場(通称:京大農場)は、その跡地が防災公園として整備されるとことになっている。その際、この洋館がどうなるかは現在未定とのこと。

 

ともあれ保存の方針だけは決まって瀟洒な戦前の洋館が取り壊しを免れたのは喜ばしいが、このような物件は、たとえば活用保存に取り組んでいるNPOなどに任せてみたりするのが、役所の管理に任せるよりもおおしろいことになるのではないだろうか。